代数を学んだことがあれば、二次方程式の解の公式を暗記したことがあるはずです。しかし、あの公式は一体どこから来たのでしょうか?
二次方程式の解の公式は魔法などではありません。標準的な二次方程式を、**平方完成(completing the square)**と呼ばれる手法を使って について解いた結果なのです。
ここでは、二次方程式の標準形からあの有名な解の公式にどうやってたどり着くのかを、ステップバイステップで正確に導出していきます。
あらゆる二次方程式は、既知の定数 、、(ただし )を用いて次の標準形で表すことができます。
「平方完成」の手法を簡単に使えるようにするため、 の項の係数を にしたいと思います。そこで、方程式全体(両辺)を で割ります。
次に、 を含む項だけを左辺に残します。そのために、方程式の両辺から定数項 を引きます。
ここが最も重要なステップです。方程式の左辺を「完全平方式( の形に因数分解できる式)」に変形したいと思います。
そのためには、 の係数(つまり )のちょうど半分の値をとり、それを2乗して、方程式のつり合いを保つために両辺に足します。
の半分は です。これを2乗すると になります。これを両辺に足しましょう。
ステップ4で意図的に形を作ったおかげで、左辺は2乗の形にきれいに因数分解できます。右辺については、単純に分数の2乗を計算します。
方程式の右辺にある2つの分数を1つにまとめるには、共通の分母(通分)が必要です。 と の最小公分母は です。
の分子と分母の両方に を掛けます。
これで1つの分数にまとめることができます。見慣れた形になるように分子の順番も少し並べ替えておきましょう。
について解くには、左辺の2乗を外す必要があります。そのために両辺の平方根をとります。
重要なルール: 方程式の両辺の平方根をとるときは、右辺に正と負の両方の平方根()を考慮しなければなりません。
の平方根は単純に なので、分母を簡単にすることができます。
最後のステップは、左辺を だけにすることです。両辺から を引きます。
2つの分数はすでに同じ分母()を共有しているため、最終的に1つの式にまとめることができます。
これで完成です! 体系的に平方完成を行うことで、二次方程式の解の公式を導き出すことができました。この公式を使えば、どんな二次方程式であっても 、、 の値を代入するだけで簡単に を求めることができます。
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最終更新日: 2026/10/11.
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